ハンドメイドイベント帖

イラストレーターがハンドメイドイベントに出店する方法

監修:B面(ハンドメイド販売コンサルタント)8分で読めます更新 2026/06/19

「SNSに投稿してもなかなか売れない」「イベントに出てみたいけど何から始めればいいかわからない」——そう思っているイラスタ―は多いと思います。

ハンドメイドイベントはポストカード・アートプリント・グッズを直接手に取ってもらえる場所。SNSでは届かない「その場で気に入って買う」人たちと出会えます。

このページでは、初めてイベント出店を考えているイラストレーター・絵描きに向けて、準備から当日まで順を追って説明します。

イラスタ―がイベントに出せるものとは

物販として売れるものと、実演として出せるものの2種類があります。

  • ポストカード・ポスター・アートプリント(自家印刷・印刷所入稿どちらも可)
  • アクリルキーホルダー・缶バッジ・アクリルスタンドなどのグッズ
  • ZINE・リトルプレス(自作の小冊子)
  • 版画・シルクスクリーン・リソグラフなど手刷り作品
  • 似顔絵・ライブドローイング(実演型。事前に主催者確認が必要)

最初に出るべきイベントの選び方

規模・ジャンル・申込のしやすさで選ぶと失敗しにくいです。

  • 小規模マルシェ(出店者20〜50組)から始める。ブース間隔が広く初心者でも動きやすい
  • 「ジャンル不問」「雑貨・イラスト可」と書かれているイベントを選ぶ
  • 出店料3,000〜8,000円の範囲で経費を抑える。初回は収支よりも場慣れを優先する
  • クリエイターズマーケット(名古屋)・デザインフェスタ(東京)は規模が大きく遠征コストがかかるため、2回目以降がおすすめ
  • 地元の定期マルシェは申込が比較的通りやすく、リピート出店で固定ファンがつきやすい

申込から出展までの流れ

多くのイベントは公式サイト・SNSからウェブ申込です。

ステップ内容目安時期
①イベント探しハンドメイドイベント帖の「出店募集中」で締切順に確認出店希望日の2〜3ヶ月前
②申込公式フォームから応募。作品写真・ジャンル・SNSアカウントを準備締切の1週間前まで
③合否連絡メール or SNS DM。審査なし先着のイベントもある申込後1〜2週間
④出店料支払い振込 or クレカ。期限を必ず守る連絡から1週間以内が多い
⑤準備在庫・什器・値札・釣り銭・名刺を準備2〜3週間前から
⑥当日搬入→設営→販売→撤収。搬入時間を必ず確認当日

ブースに必要なもの(最小構成)

初回は最低限の什器で始めるのが正解です。慣れてから少しずつ整えていきましょう。

  • テーブルクロス(白・黒・くすみ系が作品を引き立てやすい)
  • ポストカードスタンド・アクリル什器(100均で揃えられる)
  • 値札・POPカード(手書きでも丁寧に書けば十分)
  • 簡易的な名刺 or ショップカード(SNSアカウントとQRを載せる)
  • 釣り銭(千円札×10枚・500円×10枚・100円×30枚が目安)
  • スマホ決済(Square・PayPay・楽天Pay のいずれか1つ。今は必須)

価格設定の目安

初心者がよくやる失敗は「安くしすぎること」です。

  • ポストカード: 200〜350円(印刷代+手間を考えると150円以下は赤字になりやすい)
  • A4アートプリント: 800〜2,000円(紙質・インク代で変動)
  • アクリルキーホルダー: 500〜1,200円
  • ZINE(16〜32ページ): 500〜1,500円
  • 「安くすれば売れる」は正しくない。好きな人は価値を感じた価格で買う

イラスタ―が出やすい全国のイベント

イラスト・グッズ・ZINEを扱う作家の出展が多いイベントをまとめました。

  • クリエイターズマーケット(名古屋・年2回)——全国最大級のクリエイターイベント。イラスト・デザイン・ハンドメイドが混在
  • デザインフェスタ(東京ビッグサイト・年2回)——国際的なアートイベント。ブース単位で申込可
  • 愛と狂気のマーケット(東京・ラフォーレ原宿・毎月)——百貨店内のクリエイターイベント。ポストカード・グッズ作家が多数
  • 各地の手紙舎マーケット——紙もの・ZINEと相性のいいイベント
  • 地域の公園マルシェ——「ジャンル不問」が多く、初出店にちょうどいい規模

よくある質問

Q. イラストレーターはハンドメイドイベントに出展できますか?

出展できます。多くのハンドメイドマルシェは「手作り・手描き・ハンドメイド全般」を対象としており、イラスト・ポストカード・版画・ZINEなど紙もの系の作家も多数出展しています。ただし「手芸品のみ」「クラフト限定」など対象を絞っているイベントもあるため、募集要項でジャンルを確認してから申込しましょう。

Q. 印刷所に発注したポストカードをイベントで販売できますか?

販売できます。印刷所で制作したポストカード・アートプリントは、自分のオリジナルデザインであれば問題ありません。多くのイラスタ―が印刷所を活用して在庫を準備しています。「手作り品限定」と明記されたイベントでは事前確認が必要な場合があります。

Q. イベント出店の申込が通らないのはなぜですか?

審査のある人気イベントでは、作品の写真・ジャンルの被りなどで選考が行われます。対策として①SNSアカウントを整える(作品投稿を増やす)②申込フォームの「一言」を丁寧に書く③同ジャンルが少ない小規模イベントを選ぶ——の3つが有効です。先着申込のイベントは審査なしのため、初めのうちはそちらから始めるのも手です。

Q. イベント出店とオンラインショップはどちらが向いていますか?

どちらかではなく両立が基本です。イベントは「その場で気に入ってもらえる出会い」が強く、初めての人に作風を伝えやすい。オンラインショップは「後から思い出して探す人」に向いています。イベントで名刺・ショップカードを渡し、オンラインショップに誘導する流れが最もよく機能します。

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