ワンフェス出店ガイド——申込から当日まで
「ワンフェスに出てみたい」——造形作家やフィギュア作家なら一度は思うはず。年2回(冬・夏)、幕張メッセで開催される国内最大級のガレージキット・造形イベントです。
でも「当日版権」「ディーラー申込」「版権物はどうなるの?」と、特殊なルールが多くてハードルを感じる人も多い。このガイドでは、初めてワンフェス出店を考えている人向けに、仕組みから準備まで順番に解説します。
なおワンフェスは版権キャラクターを扱う「当日版権」システムが有名ですが、オリジナル作品・ハンドメイドアクセサリー・造形物なら版権手続き不要で出展できます。
1. ワンフェスとはどんなイベントか
ガレージキット・フィギュア・造形物が主役の、作家による作家のためのイベント。
ワンダーフェスティバル(通称ワンフェス)は、株式会社海洋堂が主催するガレージキット・フィギュア・立体造形の即売会です。1984年に始まり、現在は毎年2月(冬)と7月(夏)の年2回、幕張メッセで開催されています。
出展者は「ディーラー」と呼ばれ、3,000以上のディーラーが参加。来場者数は毎回数万人規模。フィギュア・ガレージキット・アクセサリー・絵画・立体作品など、幅広い造形作品が並びます。
大きな特徴が「当日版権」システム。既存のアニメ・ゲームキャラを使った作品を、1日限りの版権許諾のもとで販売できる仕組みです(ただし事前申請が必要)。オリジナル作品なら版権手続きは不要です。
- 開催:年2回(冬=2月、夏=7月)
- 会場:幕張メッセ国際展示場(千葉県)
- 出展者:ディーラーと呼ばれる個人・サークル
- オリジナル作品は版権申請不要
- 1テーブル(90cm×45cm)単位でブース申込
2. ディーラー申込の仕組み
申込は「一般ディーラー」「プロフェッショナルディーラー」の2種類。初参加は一般から。
出展希望者は公式サイト(wonfes.com)からディーラー申込を行います。申込期間は開催の数ヶ月前に設定されており、抽選で落選することもあります(特に人気の開催回)。
初めての出展なら「一般ディーラー」での申込が基本。出展数が増えてきたら「プロフェッショナルディーラー」への移行も可能になります。申込時にサークル名・出展ジャンル・テーブル数を選択します。
| ステップ | 内容 | 時期の目安 |
|---|---|---|
| 申込開始 | 公式サイトでディーラー登録・申込 | 開催4〜5ヶ月前 |
| 抽選・当落発表 | メールで通知。落選した場合は次回へ | 申込締切の1〜2ヶ月後 |
| 当日版権申請 | 版権物を販売する場合のみ追加申請が必要 | 当落後〜締切まで |
| 入金 | 出展費用の振込 | 当落後〜締切まで |
| 当日 | 搬入→設営→販売→撤収 | 開催当日 |
3. 出展費用の目安
1テーブル+諸費用で、概ね2〜4万円程度が目安。
公式の費用はテーブル数と申込種別によって変わります。一般的な1テーブル出展の場合、ディーラー参加費+通行証(参加者証)費用がかかります。詳細な金額は毎回の公式発表で確認してください。
それ以外にかかるコストとして、サンプル・商品の製造費、交通費・宿泊費(関東以外から参加の場合)、梱包・搬入用の箱・台車、ブースディスプレイ費用があります。
- ディーラー参加費:公式サイトで確認(毎回変動あり)
- 通行証:販売スタッフ分も購入が必要
- 交通費・宿泊:関西から参加の場合、1〜2泊前提
- 商品製造費:レジン・型・印刷など、作品による
- ディスプレイ費用:布・什器・ポスタースタンドなど
4. オリジナル作品の場合は版権申請不要
自分のオリジナルキャラクター・造形物・アクセサリーなら、版権手続きなしで出展できます。
「当日版権」が必要なのは、既存のアニメ・ゲーム・漫画などのキャラクターを使った作品だけです。自分が生み出したオリジナルのキャラクター・造形物・アクセサリー・雑貨は、版権申請なしで販売できます。
動物フィギュア・オリジナルキャラのグッズ・ハンドメイドアクセサリーなど、版権フリーの作品で出展する作家も多く、ワンフェスは「オリジナル作品の発表の場」としても機能しています。
- オリジナルイラスト・造形物 → 版権申請不要
- オリジナルキャラのフィギュア・グッズ → 版権申請不要
- ハンドメイドアクセサリー・雑貨 → 版権申請不要
- 既存アニメ・ゲームキャラを使った作品 → 当日版権申請が必要
5. ブースの設営と準備するもの
90cm×45cmの1テーブルで世界観を作る。縦の空間を活用するのがポイント。
ワンフェスのブーススペースは1テーブルが基本単位(90cm×45cm)。隣との区切りもなく、縦方向のスペースも使えます。棚・ポスタースタンド・アクリルスタンドなどで高さを出すと、遠くからも目に留まりやすくなります。
当日の販売は現金のほかキャッシュレス決済にも対応している作家が多くなっています。Square・Stripeなどのモバイル決済端末を用意しておくと販売機会を増やせます。
- テーブルクロス(90cm×45cm対応のもの)
- 高さを出すための棚・アクリルスタンド・BOX
- 値札・ポップ(手書きでもOK)
- 釣り銭用の現金(小銭多めに)
- モバイル決済端末(Square・Stripeなど)
- 名刺・ショップカード(SNS・通販URLを記載)
- 梱包材(ビニール袋・緩衝材・ティッシュペーパー)
- 搬入用のキャリーケース・台車
6. ワンフェスを経験した作家が次に向かうイベント
ワンフェスで手応えをつかんだ作家が次に選ぶイベントのパターン。
ワンフェスと並行・または卒業後に出展する作家が多いイベントがあります。幕張メッセ以外の会場・地方でのイベントを組み合わせることで、年間を通じた出展計画が立てやすくなります。
- デザインフェスタ(東京ビッグサイト・5月・11月)——ジャンルフリー、出展ハードルが低い
- コミティア(東京ビッグサイト・年4回)——オリジナル作品専門
- コミックマーケット(東京ビッグサイト・年2回)——最大規模の即売会
- 地方のハンドメイドイベント・グループ展——移動コスト低く継続しやすい
よくある質問
Q. ワンフェスは毎回出展できますか?
申込は抽選です。特に人気の回(夏開催など)は落選することがあります。毎回申込し、落選した場合は次回に申し込むのが基本的なスタンスです。
Q. 1人でも出展できますか?
はい、個人での出展が可能です。ただし搬入・搬出・販売を1人でこなすのは体力的に大変なので、スタッフを1人つれていくことを強くおすすめします。通行証(参加者証)はスタッフ分も購入が必要です。
Q. アクセサリーや雑貨も出展できますか?
はい。フィギュア以外にも、ハンドメイドアクセサリー・シルクスクリーン・イラスト・立体造形・手芸品など幅広いジャンルが出展しています。オリジナル作品であれば版権申請も不要です。
Q. 申込から出展まで何ヶ月かかりますか?
申込開始から開催まで概ね4〜5ヶ月あります。当落発表後に版権申請(必要な場合)・入金・商品準備を進める流れになります。決まったらすぐ制作に動けるよう、当落発表前から企画を練っておくと余裕ができます。
